ゴジラ-1.0感想

2024年1月4日木曜日

感想文

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リアルで大迫力の特撮シーン

ゴジラ第1作は1954年公開で、今作はそれより前の時代設定となる。
特撮シーンが大迫力で素晴らしい。
ゴジラに噛まれて持ち上げられる電車や船、破壊されるビル、口から吐く光線で吹き飛ぶ街並み。すべてがリアルに感じられる。
そこに往年のゴジラのテーマ曲が重なり、ゾクゾクさせられる。

舞台は戦争の焼け野原からようやく再建しつつある戦後の日本。
それがゴジラによって、一瞬で再び瓦礫の山となる様がやるせない。
こんな巨大な力にどう立ち向かえばいいのか、打ちのめされて途方にくれる。

ゴジラの外観

初めに目についたのは恐竜のような足の爪。
頭部は小さく、強大な破壊力の長いしっぽ。
シン・ゴジラでも歴代一長いしっぽが話題となったが、着ぐるみでは思い通りに動かすのが難しいしっぽのかっこいい動きを、見事にCGで表現している。
特徴的なバッキバキの尾びれが光線を発するときは水色に光る。
海中から水面へ光線を放った瞬間は鳥肌が立った。美しい。

終わらない戦争

主人公敷島は特攻から逃げ、ゴジラから仲間を救うこともできず、終戦を迎える。
やっと帰った自宅は焼け落ち、両親は亡くなっていた。
無力感の中、ヒロイン典子と彼女が保護した赤ん坊アキコと出会い、生活を共にすることとなる。夫婦でも親子でもない三人が、家族のように寄り添う姿が微笑ましくも切ない。
しかし戦時中の負い目がトラウマとなり敷島を苦しめ続ける。
そんな中、かつて遭遇したゴジラが再び彼の前に現れた。

主演は神木隆之介、ヒロイン役は浜辺美波。
2023年NHK連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役だった2人が共演。
(そういえば浜辺美波はシン・仮面ライダーのヒロイン・緑川ルリ子役もやっていたな。特撮つながり)
赤ん坊からちょっと成長したアキコが可愛い。あんな小さい子が(2~3歳?)演技ができるのすごいな。
隣人役の安藤サクラのキャラクターも良い。

生きて、抗え

戦争を引きずり自棄になりかける敷島に「生きろ」と言い続ける周りの人々。
決して特攻を美化しない、誰もが命を大切にすべきという強いメッセージに泣いた。

人類の武器ではどうやっても倒せないゴジラをどうにかする作戦、頭のいい人はすごいなーと感心した。知識がないととても思いつかない作戦だ。
小さい船で、回収した爆弾を使ってゴジラに応戦する工夫も面白かった。

敗戦後の日本を舞台に、心に傷を負った青年が再び立ち上がる復活のドラマである。
時代背景とキャラクターに説得力があり、ストーリー展開も最後まで納得のいくものだった。どの層から見ても良作だと思う。
1/12(金)からはモノクロ版も公開されるとのことで、そちらも見てみたい。

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70年代生まれのアラフィフ女子。 インドア派。

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